演奏者とお客さま(主にこどもたち)との対等性について

こんにちは、親子ジャズ運営メンバーの安田陽です。

「対等性」という言葉が正しい日本語なのかどうか分かりませんが、親子ジャズでは、”演奏者とお客さま(つまり主にこどもたち)は対等” と位置づけています。今回はこのことについて少し解説させて頂きたいと思います。

4月9日(土)に初めての公演を行うにあたって選曲会議を行ったのですが、その際に運営メンバーで少し議論になったことがありました。それは何かと言いますと、わかりやすく言えば「どこまでこどもたちに媚びる必要があるのか」ということです。(「媚びる」というのはあまり良い表現ではないかもしれませんが)

例えば、こどもたちがお客さま=こどもなら誰でも知っている曲を演奏すべきなのかどうなのか? そしてメンバーといろいろ話した結果、そこまで「媚びる」必要はないのではないか、ということになりました。

ただ、かといって全く分からない曲ばかり演奏するのもどうかということで、今回は全体の30%くらいを、こどもなら誰でも知っていそうな曲に充てることにしました。まぁでも、これも実際にやってみないとよくわかりませんね。

でも、こどもたちに聴いてもらうからといって、ヘンに分かりやすくしたりするつもりはありません。そこは譲らないつもりですが、この「どこまで分かりやすくするか」というのは、対象がこどもたちであれ大人であれ、アート表現を行う際には常につきまとうテーマとなります。しかしながら、なんでもかんでも分かりやすいことがいいことだとは個人的には思っていませんので、そのあたりはお客さまの反応(演奏時の反応やアンケート結果など)も慎重に見極めて、「お互いを認め合いつつもお互いにギリギリまで譲らない、真剣勝負な対等性」を確保しながら、うまくバランスを取りたいと考えている次第です。